数年前、ある量子論学者が画期的な理論を発表した
それによって物理学界、いや科学界全般が騒然としたにちがいない。
それほど、今までの科学的常識を覆すような内容だったからである
その科学者の名前は、ロジャー・ペンローズ
彼は宇宙論や量子論の分野において、世界最高の理論物理学者の一人である
そもそも量子論とは、「物は究極的に何から出来ているのか?」を科学している学問である。
そして、最小単位は“意識”で出来ているかもしれない、ということなのだ。
そもそも、物が人間の意識を原料にして出来ているとするならば、
換言すれば人の心を適当な堅さに固めて形にして、 質感と色をつけたものだとしたら、
私の骨や筋肉や血はもちろん、 今飲んでいる紅茶も茶碗も、イスも机も、家も、自動車も、 飛行機も
、今着ている服も、 あなたの体も、すべて心から出来ている事になる。
私のように唯心論者にとっては当たり前のことだが、
科学者というものは(特に物理学者は)唯物論的立場をとっているもんだから、
「物質は究極的には、精神エネルギーから成り立っている」などと言ったりしたら大変なことになる。
それをこのロジャー・ペンローズという人は
(言っとくけど、彼は変なオカルト宗教をやってるわけじゃなくて、 バリバリの数学者ですよ)
論証しようと試みたわけだ そして・・・
量子コンピュータなるものが可能かもしれないという話は、かなり前から話題には上っていた。
素粒子の量子力学的状態の変化を演算素子として用いれば、
0か1かのフリップ・フロップではなく、0でもあり1でもあるといった、
値が「重ね合わせ」られた状態を一素子で扱えるわけだから、
現在のデジタル・コンピュータをはるかに凌ぐ高速演算ができるはず
マザーボードやHDDを組み込んだ大掛りな仕掛けではなく
たった1杯の紅茶のような何の変哲も無い液体がコンピューターになる。
さらに量子脳理論という学問が登場した。我々の脳はこの量子コンピュータで
出来ていて、ミクロな宇宙と密接な関係がある。心が物理法則に影響するらしい。
というか、 脳は物質であり精神である物の集合体。タンパク質の塊=魂ということだ。
さあ、いよいよ大変な事になってきた。唯物論は崩壊し、宗教も無事ではすまない。
さらに現代科学は追い討ちをかける!
ユングはいわゆる偶然の一致〜共時性(シンクロニシティ)の問題を 集合無意識〜つまり人間の精神の関与で説明した。
人間のこころは時間すらあやつる。
「シュレーディンガーの猫」の話を知っているだろうか?不確定性原理を説明する有名な例えである。
あなたが猫を飼ってるとしよう
普段はその安否が気になって外出も出来ない事はないだろう
しかし、実は留守の間、あなたの部屋の中は 猫の死体と、生きた猫が同時に存在するドロドロの状態であり
扉を開こうという貴方の意思そのものが 猫の運命を左右する。と言えば貴方は信じられるだろうか?
プラセーボ効果という現象をご存知だろうか。練り歯磨きを胃薬と信じて飲んだら本当に直ったという
あの現象に科学的根拠が与えられてしまった。
もし、たかが紅茶ごときで人類の運命を左右できるとしたら、どうしますか?